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Friday, July 24, 2020

めざせ、ミニマリスト〜引越し編〜

2019年末、長いアメリカ生活から、日本への移住。

振り返ると、人生で6年以上同じ国に住んだのは、アメリカが初めてでした。
海を渡る引越しは人生で7回目。住んだ国5カ国。

今回の引越しのプロセスで、前々から興味のあったミニマリズムに拍車がかかりました。

ミニマリストって何?という方はググって見れば色々出てくるかと思いますが・・・


こちらのシンガポールのミニマリストカップルはヴィジュアル的に好き。そしてシングリッシュ(シンガポールの英語)が郷愁。



私の想い描くミニマリストは、必要最小限でシンプルな物の所有と場所に縛られない身軽なライフスタイル




特に今回の太平洋を跨ぐ引越しの際に、荷物をどう運ぶか吟味した結果、飛行機の預け荷物だけで引越しをすることにしたのだ。

つまり、一人あたり、預け荷物二つ分の荷物のみ。
スーツケース二つ、それぞれ25kg以内、だったかな。

なかなか大変です。

・必要なものかどうか
・持っていて、または使っていてときめくものかどうか

この辺りを基準にして、どんどんと手放していきました。

>>セッションに使うマニュアルなどもぜーんぶスキャンしてデジタル化。iPad一台あればセッションができるようにしました。

>>お絵かきが好きなので画材も色々とあったのですが、iPadでデジタルにお絵かきできるようになったので全て売ったり、譲ったりして手放すことができました。

手放したいものも、捨てるのではなく、なるべく再利用したかったので、同僚・家族・友人にたっくさん協力してもらいました。私が手放すことで、誰か他の人のところでもっと有効に使ってもらえる、そう思うと手放し難かったものもスッキリと手放せます。

そう、そもそも「物持ちがいい」っていうのは=「もったいない精神が強い」=
「捨てられない」だからこれはこれで厄介に作用することもあるわけです・・・

「捨てられない」を乗り越えて、モノに対する価値感とかモノの適齢期とかエネルギーとか、このプロセスの中でたくさんのことを学んで、自分について知る事ができました。




サンディエゴで住んでいたアパートには10年いた。
引越したばかりの頃は半年くらいでまた引越そう、という気持ちだったので、10年間ずっと「そのうち引っ越すから」というモードで過ごしていました。

大家さんが家賃値上げしないと言ってくれていて、本当に10年間家賃が値上がりしなかったので、ついつい長居・・・・

そのアパートでは愛犬Daphneを迎えて、彼女が死ぬまで一緒に過ごした空間だから、さすがに片付けを済ませてすっからかんになったアパートを前に切ない想いがこみ上げた。思い出がいーっぱい。

だふこさん。きゃわ(๑˃̵ᴗ˂̵)


このアパートでフォスターした犬猫の数もたっくさん。
最後にフォスターした子猫の兄弟↓


まるで手放した物たちと一緒に、思い出まで消えていってしまうんじゃないか、なんて気持ちもなくはなかった。

愛犬が使っていたものなんか特に・・・。

そういう時にはテクノロジーに本当に支えられた。

そう、全部写真に撮っておくのだ!

いくつかのお気に入りは取っておいたけど、あとは働いていたシェルターの仲間たちが盛大にもらってくれた。誰かんちのワンちゃん猫ちゃんがだふこ(愛称)のおもちゃで遊んでくれている。

なんかそれってものすごく嬉しかった。

同僚の愛犬がガシガシだふこのおもちゃで遊んで破壊してるビデオ送ってくれたり。
もうなんか嬉しすぎた(笑)

あーモノってこうやって使われるものなんだなって。

実はだふこが使っていたものの中に、先代の愛犬コロの物も少なからずあった(ほら、物持ちいいからw)。

人間ってやっぱり色々薄れていくものでさ・・・

先代のワンちゃんの思い出はだふこが多少はやっぱり上塗りしていっちゃったりするんだ。で、不思議と前は手放せなかったものも今は大丈夫になっていたりする。

今まではそこで「いやいや、そんなことしたら愛情が薄れるみたいでダメだ」と言ってモノを手放せなかった。

でも、そのモノを手に取って、じっと自分の感覚と繋がる。

そうすると、前とは違う気持ちがそこにあったりするんだ。

その気持ちに素直になったらコロが怒る?

そんなことはないと、私は思うのだ。

罪悪感を感じるのはいつだって、こっち側にいる私たち。

私たちはいつだって、知りえないあっち側を勝手に想像して、こっち側の感情と都合で勝手に罪悪感を持ち続けている・・・

罪悪感は犬も食わねぇ

そんなのは幻想なので。

ガシガシ手放しました。

そんな簡単にできないーっていう人は実験してみるといいです。
手放そうと思っているものを、「一旦保留のスペース」に置いてみるんです。手放す前に、一度手放したつもりになってみる。

それでも手放せないって思ったものは取り戻せばいいだけで。

案外、95%以上はそのまま手放せちゃうものです。

この方法はセンティメンタルなモノに限らず、何にでも使えるので、ぜひやってみてください。(ちなみに実験の結果、物質的な物に限らず、人とか気持ちでもできました。これはまた次回・・・)

さ、そんな感じで文明の利器を存分に活用して所有物を減らしていきました。

とはいえ、デジタル化も万能ではないんですよね・・・

引越しを決めてすぐくらいの時に、夫のハードドライブが故障したんです。
数十年分の大切な思い出がいっぱいセーブしてあるハードドライブ・・・・
癌で亡くなった義理の母の貴重な写真や映像。愛犬の写真たちも・・・・。

夫はめちゃくちゃ凹んでいた。

普通なら絶対バックアップとか入念な人なのに、諸々の事情があってこのハードドライブはたまたまバックアップがなかった・・・・。

愛犬の写真が一部、もしかしたら永遠にもう見れない、というのは相当こたえるなぁ・・と思ったのだけど・・・私は意外と大丈夫だった。

まだまだごちゃごちゃしていた頃のアパートでの一枚。


諸行無常

永遠なんてこの世にはないのだし・・・。

なんか、例えば今の私の脳が記憶をなくしちゃってもさ、もしかしたらアカシックレコードなんてものがあって、私の魂とかは絶対忘れたりしないんじゃないのかな、なんて思えたりもしたから大丈夫だったのかもしれない。

死んじゃったら持ってけないしね。

まぁ、そのハードドライブは数ヶ月後に日本で高いお金をかけて無事復旧することができたのですが・・・

なんかそのことをキッカケにデジタル面でのミニマリストっていうのもそのうち取り掛かっていきたいなーと思っています。

デジタル情報だって、アクセスできなくなる可能性はある。

今の時代全部クラウドだし、クラウドって変な感覚ですよね。
私たちからはクラウドって無限みたいに感じるスペースだけど、実際に情報を保管するには地球の裏側のどっかにどでかいコンピューターがあるわけだし・・・・

そうやってどんどん自分たちから見えないところで増長させるのは、きっと長い目では解決策にはならないのだろう。


まぁ、デジタルなことはまた次の機会として・・・今回は引越しについて。


実際に二人でこの荷物で飛びました!

スーツケース2個分で引っ越すので、自分の持っていたものの70%くらい減らしてきたと思う・・・。洋服は特に多かった。前にこんまりメソッドをしたりしていたのに。

引越し先のこともまだ不確定だったので、当面必要なものだけを持ってきたので、例えば夏服とかサンダルとか、太極拳の剣とか(形的に一個の荷物としてカウントされてしまうので泣く泣く次回に回した・・・)3分の1くらいは夫の実家に保管させてもらった。

今頃、一度アメリカ戻る予定でしたし(泣)はい。

あぁ、早く剣と再会したい!!!(そこかいっ

マイ剣(一番左)は先生のとこで合宿中(笑)


引越してしばらくは母と妹のところに居候。
夫のビザがおりるのを待ってる間、どこに住みたいか、とか決めるつもりで。

おかげで日常で必要なものは借りたりしつつ、ゆっくり本当に気に入ったものを揃えることができた。

今住んでるマンションも、家具家電付きで必要最低限のものは揃っているので助かっている。

そう、ミニマリストを目指すものとして、新しくものを購入するときがとっても大事なのだ。

・本当に必要なものかどうか。
・ときめくかどうか。
・本当に妥協していないかどうか。

とこっとん突き詰めます。



そんなミニマリストを目指す私にとっての最近の最難関が「財布」です。
アメリカではほぼほぼキャッシュレスだったのでリストウォレットにクレカ数枚と免許証で事足りていました。
同僚と貸し借りするときはVenmoとかで簡単にキャッシュを送り合えたし。
便利だったなぁー(遠い目

ランニング用のリストウォレットがミニマルで最高だった。


でも、日本はまだまだキャッシュレスにするにはハードルが高いように感じる・・・
しかも一万円札がやたらとでかい・・・

とにかく薄く小さく私の心をときめかせてくれる財布をかれこれ7ヶ月以上・・・追い求めていました・・・・。

というか記憶を辿ると高校生の頃から追い求めていたのだけど。

そんな財布のことを次回は書こうかなー。